2018年4月2日月曜日

新社会人となる方へ

今回は新生活を始める方の中でも特に「新社会人になる方」へのお話です。基本的なお話なので、もう知っていることもあるかもしれません。「もう知ってるよ」という方は、復習だと思って読んでみてくださいね。
その1.出来ることが増える代わりにすべては自分の責任になる ―義務と権利―
学生と社会人の一番大きな差はこの点です。今までは学生として、事実的にも法的にも「保護される」立場でした。その為、出来ることには様々な制約があったはすです。
例えば「保護者の承認が必要」だったり、「親権者の同意書を提出して下さい」等は経験されたことがある方も多いのではないでしょうか。
社会人になると、そういった制約はなくなります。すべて自分の判断で行動できるのです。そのかわり、自身の行動の結果はすべて自分の責任になります。体調管理やお金の使い方、すべて自己責任です。
例えばですが、寝坊して会社に遅刻したとします。その時に、「親が起こしてくれなかった」は何の言い訳にもなりません。むしろそんな言い訳をしようものなら、呆れられるかより怒られるかのどちらかでしょう。
社会人になるということは、世間に一人前と認められることです。「何をしてもいい権利」を得ると同時に、「すべての責任を自分で取らなければいけない義務」が発生することを忘れないようにしてください。
その2.評価基準が全く異なる―過程と結果―
これも学生と社会人の大きな違いの一つです。学生の頃は、学力だけで評価されることはあまりなかったのではないでしょうか。例えばスポーツや芸術分野(科目で言えば美術や音楽など)でも優秀であれば評価されました。
また、学生の評価基準は過程も含まれていました。例えば数学のテスト。最終回答だけでなく、過程(式の使い方や考え方)も加点対象だったりしましたよね。
しかし社会人になると、全く異なった評価となります。一言でいえば「結果がすべて」なのです。途中の過程(仕事の進め方)はほとんど評価されません。経過がどうであれ、結果さえ出ていればそれが全てです。逆に言えば、過程でどれだけがんばったとしても結果が出なければ評価されることはありません。
社会人になったときに、余りのギャップに驚くでしょう。一つの大きな壁と言えるかもしれません。しかし、これを受け入れて初めて社会人としての一歩を踏み出したといえます。
その3.社会人に必要なのは日々勉強することである―自己開発とキャリアアップ―
社会人になると勉強から解放されると思っていた方、それは大間違いです。むしろ勉強しなければいけない量ということであれば、圧倒的に社会人の方が上です。
とはいえ、学生のいう勉強と社会人の勉強では意味合いが異なります。学生のいう勉強というのは学習です。読んで字のごとく「学び、習う」こと。誰かに教えてもらうことが主な勉強でした。
一方、社会人のいう勉強は「強くなるように勉める」こと。黙っていても教えてもらえるものではなく、自分から動いていかなければなりません。仕事の基本のついては、新入社員であれば教えてもらえるでしょう。しかし、それはあくまで仕事の流れや基本的なやり方の話です。最初に教えてもらえるのはあくまで「過程」。結果を出すためには自分で考え、行動することです。
例えば営業職であれば、好感を持たれる話し方を自分で学ぶ。あるいは「買いたい」となる心理はどんなときなのかを考える。こういった勉強を重ね、結果を出して初めて評価されるのです。
これはどんな方であっても同じです。テレビのインタビューなどで、熟練の職人さんが「まだまだ勉強の日々です」と答えておられるのをみたことはありませんか?より良い結果を出すためには、勉強を続け自己開発していくしかないのです。
最後に
いかがでしたか?不安になった方、楽しみになった方それぞれいらっしゃるでしょう。
不安になった方、「全ては自己責任」と書きましたがあなたの周りには頼れる「社会人の先輩」が大勢いらっしゃいます。また、おなじ社会人デビューをする「同期の仲間」もいます。困った事、わからないことがあれば相談すればいいのです。
楽しみになった方、その気持ちを忘れずに社会人生活を大いに楽しんでください。そして自分が「社会人の先輩」になったとき、後輩たちに手を差し伸べてあげてください。
それでは、これからの皆さんのご活躍をお祈りいたします。